似ている石を、
じっくり見比べよう。
「同じ色だから同じ石?」と思ったら、2枚の標本写真を見てみよう。気づいたことを考えてから、答えを開いてください。
透明な結晶は、どちらも水晶?
まずは写真を見て、似ているところと違うところを一つずつ探してみましょう。

写真:産総研・地質標本館「県の石」水晶の図鑑を見る ↗

写真:産総研・地質標本館「県の石」トパーズの図鑑を見る ↗
どこを見よう?
- 結晶の平らな面と、その交わる線を追う
- 透明な部分と白く曇った部分を比べる
答えと、見分けるときの注意を読む
写真の答え写真Aは水晶、写真Bはトパーズです。透明に見えることは共通していますが、別の鉱物です。
写真で確かめられること
- 写真Aでは、2本の結晶が斜めにつながっています。先端へ向かう平らな面と、下の白く曇った部分をたどってみましょう。
- 写真Bには離れた4つの結晶が写り、上の小さな結晶には細いすじが見えます。写真内の目盛りも異なるので、画面上の大きさをそのまま比べないでください。
ここは注意写真の色や透明感だけで手元の石を判定することはできません。形に加えて、標本の記録も確認します。
写真の利用条件:水晶:地質調査総合センターの利用条件。 トパーズ:地質調査総合センターの利用条件。 各石の説明と資料確認日は図鑑ページに掲載しています。
黒い石は、どちらも同じ仲間?
まずは写真を見て、似ているところと違うところを一つずつ探してみましょう。

写真:産総研・地質標本館「県の石」黒曜石の図鑑を見る ↗

写真:産総研・地質標本館「県の石」玄武岩の図鑑を見る ↗
どこを見よう?
- 黒曜石で強く光る面を探す
- 玄武岩の暗い灰色の面と見比べる
答えと、見分けるときの注意を読む
写真の答え写真Aは黒曜石、写真Bは玄武岩です。黒曜石は天然の火山ガラス、玄武岩は鉱物が集まった岩石です。
写真で確かめられること
- 写真Aの中央から左側には、なめらかな曲線を描いて強く光る面があります。縁の茶色っぽい部分とは光り方が違います。
- 写真Bの切り出された面は暗い灰色で、小さな白っぽい点が散らばっています。はっきりした穴は、この写真では確認できません。
ここは注意黒い石にはほかにも種類があります。写真のつやや粒だけで、拾った石の名前を決めないでください。
写真の利用条件:黒曜石:地質調査総合センターの利用条件。 玄武岩:地質調査総合センターの利用条件。 各石の説明と資料確認日は図鑑ページに掲載しています。
金色に光れば、自然金?
まずは写真を見て、似ているところと違うところを一つずつ探してみましょう。

写真:産総研・地質標本館「県の石」自然金の図鑑を見る ↗

写真:産総研・地質標本館「県の石」黄銅鉱の図鑑を見る ↗
どこを見よう?
- 自然金の金色がどこにあるか探す
- 黄銅鉱の黄・茶・灰色の広がりを見る
答えと、見分けるときの注意を読む
写真の答え写真Aは自然金、写真Bは黄銅鉱です。違う鉱物でも金色に見えることがあります。
写真で確かめられること
- 写真Aの金色は、灰白色の岩の中に小さな点として見えます。赤い矢印の先と、その周りを探してみましょう。
- 写真Bでは光る面が広く見え、茶色や灰色の部分も混ざっています。金色がある場所と広がり方を比べると、見た目の違いに気づけます。
ここは注意色だけで自然金と判断できません。写真から成分や価値を判定することもできません。
写真の利用条件:自然金:地質調査総合センターの利用条件。 黄銅鉱:地質調査総合センターの利用条件。 各石の説明と資料確認日は図鑑ページに掲載しています。
透明な鉱物は、どちらも水晶?
まずは写真を見て、似ているところと違うところを一つずつ探してみましょう。

写真:米国地質調査所「Clear Calcite」方解石の図鑑を見る ↗

写真:産総研・地質標本館「県の石」水晶の図鑑を見る ↗
どこを見よう?
- 写真の結晶面の向きをたどる
- どの面が透けて見えるか比べる
答えと、見分けるときの注意を読む
写真の答え写真Aは方解石、写真Bは水晶です。どちらも透明に見える部分がありますが、鉱物としては別の種類です。
写真で確かめられること
- 写真Aは、斜めの四角形に見える面が組み合わさった透明な塊です。奥の黒いすじが透ける部分と、外側の輪郭を分けて見てみましょう。
- 写真Bでは、2本の結晶が違う方向に伸び、先端に向かって面が集まっています。写真に見える角の形は撮影方向にも左右されます。
ここは注意写真の標本は別の機関の所蔵品です。撮影角度も異なるので、形の見え方だけで未知の石を判定しないでください。
写真の利用条件:方解石:パブリックドメインの表示。 水晶:地質調査総合センターの利用条件。 各石の説明と資料確認日は図鑑ページに掲載しています。
金色に光る標本は、どちらも金?
まずは写真を見て、似ているところと違うところを一つずつ探してみましょう。

写真:産総研・地質標本館「県の石」自然金の図鑑を見る ↗

写真:米国地質調査所「Pyrite, also known as fool’s gold」/撮影 Annie Scott黄鉄鉱の図鑑を見る ↗
どこを見よう?
- 光る部分が岩の中にあるかを見る
- 二つのかけらの金色と暗い部分を探す
答えと、見分けるときの注意を読む
写真の答え写真Aは自然金、写真Bは黄鉄鉱です。黄鉄鉱は金色でも自然金とは別の鉱物です。
写真で確かめられること
- 写真Aでは、金色の小さな部分の周囲に灰白色の岩が広がっています。標本全体が金色に見えるわけではありません。
- 写真Bには大小2つのかけらが写っています。広く金色に反射する面と、凹凸で暗く見える部分をそれぞれ探してみましょう。
ここは注意自然の標本には個体差があります。この二枚と見た目が違うだけで、手元の石の名前は決められません。
写真の利用条件:自然金:地質調査総合センターの利用条件。 黄鉄鉱:パブリックドメインの表示。 各石の説明と資料確認日は図鑑ページに掲載しています。
紫色の石は、どちらもアメジスト?
まずは写真を見て、似ているところと違うところを一つずつ探してみましょう。

写真:Wikimedia Commons「Lapworth Museum of Geology - Amethyst」/撮影 TomWG00アメジストの図鑑を見る ↗

写真:米国地質調査所「Fluorite」蛍石の図鑑を見る ↗
どこを見よう?
- アメジストの紫色が濃い場所と白っぽい場所を探す
- 蛍石の写真で紫色と黄みの境界を探す
答えと、見分けるときの注意を読む
写真の答え写真Aは石英の変種であるアメジスト、写真Bはフッ化カルシウムからなる蛍石です。どちらも紫色が見えますが、同じ鉱物種ではありません。
写真で確かめられること
- 写真Aでは、白っぽい土台の上に、先のとがった紫色の結晶がいくつも並んでいます。結晶の先端と根元で色の濃さを見比べてみましょう。
- 写真Bでは、同じ透明な塊の中に紫色と黄みのある部分が見えます。これは通常の光の写真なので、紫外線で蛍光を示すかどうかは分かりません。
ここは注意写真の標本は産地も撮影条件も異なります。色の濃さだけで、手元の石がどちらかを判定しないでください。
写真の利用条件:アメジスト:写真単位のCC0 1.0表示。 蛍石:パブリックドメインの表示。 各石の説明と資料確認日は図鑑ページに掲載しています。
写真に写っている標本を見比べる体験です。手元の石は色や写真だけで同定(種類を決めること)できません。石を割る・削る・なめるなどの試験はしないでください。
次は産地を探してみよう。
写真の石がどの地域の記録と結びついているか、地図からたどれます。