鉱物 / Native gold

自然金しぜんきん

自然の中で金の形で見つかる鉱物。金色でも別の鉱物のことがある。

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自然金の色や形を示すAI生成の説明用イラスト
AI生成の説明用イラスト
色や形を説明するための一例です。実物の写真や、特定の標本・産地を再現したものではありません。
まずは、ここから。

基本のプロフィール

分類
鉱物金の鉱石
主な成分
自然界で金属の状態で見つかる金。銀などが混ざることもあります。
成分の式
Au
硬さの目安
2.5〜3モース硬度:傷のつきにくさの目安。割れにくさや、強さの倍率ではありません。
見られる色
黄代表的な色です。標本によって違います。
実物の標本写真を見る
母岩の中に金色の部分が見える自然金の標本
実物標本:自然金(GSJ M22515)
写真:産総研・地質標本館「県の石」 · 利用条件
上のAI生成図とは別の、実物の標本写真です。標本の色や形には違いがあります。
「硬さ」の数字は、どう読むの?傷のつきにくさと、割れにくさの違いを図で見てみよう。
01

どんな石? どうやってできる?

成分の式や、専門用語の読み方

成分の式は、どんな元素(物質をつくる基本の材料)が組み合わさるかを記号で示します。たとえば水晶のSiO₂は、ケイ素のSiと酸素のOを表し、小さな2は酸素の数の比を示します。式が似ていても、粒の並び方が違えば別の鉱物になることがあります。

「酸化物」は酸素とほかの元素が結びついたもの。「ケイ酸塩」はケイ素と酸素をもとにした鉱物の仲間です。「変成岩」は地下の熱や圧力で変わった岩石。「鉱床」は資源になる成分が集まった場所です。

写真は新潟県の佐渡金山遺跡に由来する自然金の標本です。金色に見える鉱物には黄銅鉱などもあります。見た目の一か所だけで名前を決めない観察を始めましょう。

熱い水が運んだ成分が岩のすき間に集まったり、川の砂に砂金としてたまったりします。

02

暮らしのどこで役に立つ?

装飾品や、電子機器の部品に使われます。

ここでいう「鉱石」は、資源を取り出す材料としての呼び名です。取り出せる成分の量や費用などによって、実際に資源として利用されるかが変わります。目の前の標本がそのまま採算の合う鉱石とは限りません。

03

知ると面白い、石の豆知識

自然金は金色でも、黄鉄鉱とは成分も性質も違います。

04

観察するときのヒント

もう一歩、詳しく調べる結晶の分類・つや・密度・粉の色・割れ方

資料に記された鉱物の性質です。ページの写真の標本そのものを測定した値ではありません。

結晶系内部の並び方と対称性による分類
等軸晶系
密度同じ大きさで比べた重さの目安
純粋な金の目安は約19.3 g/cm³1cm × 1cm × 1cmの大きさ当たりの重さを、グラムで表す単位です。
光沢(こうたく)光を反射したときの、つやの見え方
金属のようなつや。
割れ方・変形へき開は、結晶が決まった向きに割れる性質
薄く延ばしたり、引き延ばしたりしやすい性質があります。資料はこの変形の性質を紹介しています。

自然金には銀などが混ざることがあり、成分によって性質が変わります。19.3はすべての自然金標本の実測値ではありません。

性質の出典:Handbook of Mineralogy「gold」の物性・結晶データ ↗
  • 金色の部分がどこにあるか探す
  • 周りの石との境界を見る

似た石との違い黄銅鉱も金色に見えることがあります。写真だけで価値や成分は判断できません。

写真を並べて、似た石を見比べる ↗

写真だけでの鑑定はできません。標本は割ったり削ったりせず、口に入れないでください。鉱山跡は危険な場所があります。立入禁止区域に入らないでください。

05

産地の記録をたどる

出典で確認できた3件の産出記録です。地図は国や地域のおおよその位置を示しています。標本の記録の読み方 ↗

日本 / 新潟県の石

佐渡金山遺跡 ↗

資料の地域名:新潟県佐渡市 / 地図:地域の概略位置

自然金の主要産地として記録。 表示の図はAI生成の説明用イラストです。特定の標本や産地を再現したものではありません。主要産地の記録と、辞典の補足写真の採取地が同じかは未確認です。(辞典の補足写真:GSJ M22515)

資料確認:2026-09-28

米国

シエラネバダ山地北部 ↗

資料の地域名:米国・カリフォルニア州 / 地図:地域の概略位置

米国地質調査所の資料に、シエラネバダ山地北部の金の産出地域が示されています。 表示の図はAI生成の説明用イラストです。特定の標本や産地を再現したものではありません。辞典の補足写真は、この地域の記録とは別の標本です。(辞典の補足写真:GSJ M22515)

資料確認:2026-09-29 / 資料の発行年:1987

日本 / 鹿児島県の石

菱刈の金鉱石 ↗

資料の地域名:鹿児島県伊佐市・菱刈金山 / 地図:地域の概略位置

原資料は自然金を含む金鉱石を紹介しています。鉱石全体が純粋な金の塊という意味ではありません。 表示の図はAI生成の説明用イラストです。特定の標本や産地を再現したものではありません。辞典の補足写真は、この地域の記録とは別の標本です。(辞典の補足写真:GSJ M22515)

資料確認:2026-10-04

産地は採集できる場所の案内ではありません。採集・観察の安全の約束も確認してください。

説明・写真の出典

科学的プロフィールの資料確認:2026-10-04。標本写真・既存記録の確認:2026-09-28。追加の産出記録は各資料を参照してください。

成分の式は基本的な組成、数値は資料に記された目安です。種類・成分・結晶の向きなどによって変わるものは注記しています。訂正・編集方針