写真で観察

金色の石。自然金・黄鉄鉱・黄銅鉱はどう違って見える?

三枚の標本で、光る部分の形と周りの岩の違いを探そう。

A母岩の中に金色の部分が見える自然金の標本
自然金の標本実物標本:GSJ M22515写真:産総研・地質標本館
B手のひらの上で金色に光る二つの黄鉄鉱のかけら
黄鉄鉱の標本実物標本:USGS掲載写真写真:米国地質調査所「Pyrite, also known as fool’s gold」/撮影 Annie Scott
C黄みを帯びた金属光沢の黄銅鉱の標本
黄銅鉱の標本実物標本:GSJ M39199写真:産総研・地質標本館
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Aは自然金、Bは黄鉄鉱、Cは黄銅鉱の標本です。Bの写真では二つのかけらが金色に光ります。撮影時の光で見え方は変わるため、色だけで未知の石の種類や価値は判断できません。

写真の出典は各標本の下に掲載しています。USGSの写真は国内の産出記録とは別の標本です。

石の中に金色の点を見つけると、宝物を発見した気分になります。ところが「金色」は石の名前ではありません。米国地質調査所(USGS)は、自然金に間違われやすいものとして黄鉄鉱を挙げ、黄銅鉱や風化した雲母も金に似て見えることがあると説明しています。(USGSの解説)

このページでは、自然金、黄鉄鉱、黄銅鉱の実物を比べます。黄鉄鉱の写真は米国地質調査所(USGS)が公開したもので、地図にある山形県の産出記録とは別の石です。写真を見ながら「どれが高価か」を当てるのではなく、どこに、どんな光り方が見えるかを探してみましょう。

まずは「石全体」より「光る部分」を見る

上の写真で金色が見える場所を指で示せますか。黄鉄鉱の写真では、手のひらに載った二つのかけらで、明るく光る場所が違います。自然金の写真では灰白色の岩の中に金色の小さな点が見え、黄銅鉱の写真では黄・茶・灰色が広がっています。標本ごとに形や照明が違うため、同じ色に見える部分だけを切り抜いて比べても、正しい判定にはつながりません。

観察メモの例:「黒っぽい岩の中に黄色い点がある。角度を変えると光る。名前はまだ分からない。」これなら、見えた事実と推測を分けて残せます。

「金色なら自然金」と言えない理由

USGSは、金に似た鉱物を区別する専門的な方法として、傷つき方や粉の色の違いも説明しています。しかし、子ども向けの観察で標本を金属で突いたり、削ったりすることは勧めません。標本を壊し、粉末を吸い込むおそれがあるからです。

写真だけでは鉱物の成分、重さ、内部の状態を確かめられません。見た目で絞れることと、種類を確定できることは別です。名前を知りたい場合は、産地記録のある博物館の標本や専門家の説明と照らし合わせます。

親子で話してみよう

  1. 三枚の写真で、金色の部分はどこにある?
  2. 金色の部分の周りの岩は、色や形が同じ?
  3. 写真から確かに言えることと、まだ分からないことは何?

もっと大きな写真で観察したい場合は、自然金と黄鉄鉱を見比べるページを開いてください。鉱山跡や廃坑へ探しに行くことを勧める記事ではありません。安全の約束も確認しましょう。

この記事の資料

主な出典:米国地質調査所(USGS)「What is Fool's Gold?」

資料確認日:2026/9/29。写真の出典は各写真の表示または図鑑ページに記載しています。未知の石の鑑定や、現地での採集許可を示すものではありません。