鉱物 / Chalcopyrite

黄銅鉱おうどうこう

金色に見えることもある、銅を含む鉱物。

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黄銅鉱の色や形を示すAI生成の説明用イラスト
AI生成の説明用イラスト
色や形を説明するための一例です。実物の写真や、特定の標本・産地を再現したものではありません。
まずは、ここから。

基本のプロフィール

分類
鉱物銅の鉱石
主な成分
銅・鉄・硫黄が結びついた鉱物。
成分の式
CuFeS₂
硬さの目安
3.5〜4モース硬度:傷のつきにくさの目安。割れにくさや、強さの倍率ではありません。
見られる色
黄・茶代表的な色です。標本によって違います。
実物の標本写真を見る
黄みを帯びた金属光沢の黄銅鉱の標本
実物標本:黄銅鉱(GSJ M39199)
写真:産総研・地質標本館「県の石」 · 利用条件
上のAI生成図とは別の、実物の標本写真です。標本の色や形には違いがあります。
「硬さ」の数字は、どう読むの?傷のつきにくさと、割れにくさの違いを図で見てみよう。
01

どんな石? どうやってできる?

成分の式や、専門用語の読み方

成分の式は、どんな元素(物質をつくる基本の材料)が組み合わさるかを記号で示します。たとえば水晶のSiO₂は、ケイ素のSiと酸素のOを表し、小さな2は酸素の数の比を示します。式が似ていても、粒の並び方が違えば別の鉱物になることがあります。

「酸化物」は酸素とほかの元素が結びついたもの。「ケイ酸塩」はケイ素と酸素をもとにした鉱物の仲間です。「変成岩」は地下の熱や圧力で変わった岩石。「鉱床」は資源になる成分が集まった場所です。

黄銅鉱は自然金とは別の鉱物です。地質標本館は栃木県の日光市足尾銅山を主要産地に挙げています。写真の標本では、黄みのある部分に茶色や灰色が交じって見えます。

熱い水が通る場所などで、ほかの金属鉱物と一緒にできます。

02

暮らしのどこで役に立つ?

銅を取り出す主要な鉱石の一つ。銅は電線などに使われます。

ここでいう「鉱石」は、資源を取り出す材料としての呼び名です。取り出せる成分の量や費用などによって、実際に資源として利用されるかが変わります。目の前の標本がそのまま採算の合う鉱石とは限りません。

03

知ると面白い、石の豆知識

名前に「黄」と付くように黄色く見えますが、金の鉱物ではありません。

04

観察するときのヒント

もう一歩、詳しく調べる結晶の分類・つや・密度・粉の色・割れ方

資料に記された鉱物の性質です。ページの写真の標本そのものを測定した値ではありません。

結晶系内部の並び方と対称性による分類
正方晶系
密度同じ大きさで比べた重さの目安
約4.1〜4.3 g/cm³1cm × 1cm × 1cmの大きさ当たりの重さを、グラムで表す単位です。
光沢(こうたく)光を反射したときの、つやの見え方
金属のようなつや。表面の変化で虹色に見えるものも。
条痕(じょうこん)細かい粉にしたときの色
緑がかった黒自分で標本を削らず、資料にある性質を読むための情報です。
割れ方・変形へき開は、結晶が決まった向きに割れる性質
へき開はあまり明瞭ではありません。

金色に見えても、自然金ではありません。黄鉄鉱とも成分や結晶の内部の分類が異なります。

性質の出典:Handbook of Mineralogy「chalcopyrite」の物性・結晶データ ↗
  • 黄みのある部分と茶色の部分を探す
  • 写真のどこが強く光って見えるか指で示す

似た石との違い自然金に似た色でも、見た目だけでは区別しきれません。標本の説明と産地記録を確かめましょう。

写真を並べて、似た石を見比べる ↗

写真だけでの鑑定はできません。標本は割ったり削ったりせず、口に入れないでください。銅山跡や廃坑には入らないでください。粉末を吸い込まないようにしてください。

05

産地の記録をたどる

出典で確認できた1件の産出記録です。地図は国や地域のおおよその位置を示しています。標本の記録の読み方 ↗

日本 / 栃木県の石

足尾銅山 ↗

資料の地域名:栃木県日光市 / 地図:地域の概略位置

黄銅鉱の主要産地として記録。 表示の図はAI生成の説明用イラストです。特定の標本や産地を再現したものではありません。主要産地の記録と、辞典の補足写真の採取地が同じかは未確認です。(辞典の補足写真:GSJ M39199)

資料確認:2026-09-28

産地は採集できる場所の案内ではありません。採集・観察の安全の約束も確認してください。

説明・写真の出典

科学的プロフィールの資料確認:2026-10-04。標本写真・既存記録の確認:2026-09-28。追加の産出記録は各資料を参照してください。

成分の式は基本的な組成、数値は資料に記された目安です。種類・成分・結晶の向きなどによって変わるものは注記しています。訂正・編集方針