どんな石? どうやってできる?
成分の式や、専門用語の読み方
成分の式は、どんな元素(物質をつくる基本の材料)が組み合わさるかを記号で示します。たとえば水晶のSiO₂は、ケイ素のSiと酸素のOを表し、小さな2は酸素の数の比を示します。式が似ていても、粒の並び方が違えば別の鉱物になることがあります。
「酸化物」は酸素とほかの元素が結びついたもの。「ケイ酸塩」はケイ素と酸素をもとにした鉱物の仲間です。「変成岩」は地下の熱や圧力で変わった岩石。「鉱床」は資源になる成分が集まった場所です。
炭素を含む物質が、地下の熱や圧力の影響を受けてできることがあります。
暮らしのどこで役に立つ?
鉛筆の芯や電池の材料などに使われます。
知ると面白い、石の豆知識
鉛筆の「鉛」は名前の名残。芯の主な材料は黒鉛と粘土で、金属の鉛ではありません。
ダイヤモンドと黒鉛は、同じ材料?
基本の材料は、どちらも炭素です。でも原子(物質をつくる小さな粒)の結び付き方や並び方が違うので、別の鉱物になります。
黒鉛こくえん
- 成分の式
- C
- 硬さの目安
- 1〜2
ダイヤモンドとは炭素の原子の並び方が違います。軟らかく、鉛筆で字を書く材料にも使われます。
「材料が同じなら、性質も同じ」とは限りません。硬さの数字は傷のつきにくさの目安で、割れにくさや強さの倍率ではありません。
観察するときのヒント
もう一歩、詳しく調べる結晶の分類・つや・密度・粉の色・割れ方+
資料に記された鉱物の性質です。ページの写真の標本そのものを測定した値ではありません。
- 結晶系内部の並び方と対称性による分類
- 六方晶系・三方晶系の構造が記録されています
- 密度同じ大きさで比べた重さの目安
- 約2.09〜2.23 g/cm³1cm × 1cm × 1cmの大きさ当たりの重さを、グラムで表す単位です。
- 光沢(こうたく)光を反射したときの、つやの見え方
- 金属のようなつや。粒の状態によって弱いつやになるものも。
- 条痕(じょうこん)細かい粉にしたときの色
- 黒〜灰色自分で標本を削らず、資料にある性質を読むための情報です。
- 割れ方・変形へき開は、結晶が決まった向きに割れる性質
- 層に沿うへき開が明瞭です。薄い片は曲がるものの、ばねのようには戻りません。
ダイヤモンドと同じ炭素からできても、構造と性質は違います。
性質の出典:Handbook of Mineralogy「graphite」の物性・結晶データ ↗- 黒〜灰色の色と、金属のようなつやに注目しよう。標本によっては、つやが弱く見えるものもあります。
- ダイヤモンドと成分の式を比べてみよう。同じ炭素でも、粒の並び方が違うと性質が変わります。
写真だけでの鑑定はできません。標本は割ったり削ったりせず、口に入れないでください。知らない石を食べ物や化粧品の代わりに使わないでください。
産地の記録をたどる
出典で確認できた2件の産出記録です。地図は国や地域のおおよその位置を示しています。標本の記録の読み方 ↗
千野谷鉱山の記録 ↗
資料の地域名:富山県上新川郡大山町(資料の表記) / 地図:地域の概略位置
千野谷鉱山産の石墨が登録されています。石墨は、この辞典で「黒鉛」と紹介している鉱物の別名です。 表示の図はAI生成の説明用イラストです。特定の標本や産地を再現したものではありません。この記録の標本写真は未掲載です。
資料確認:2026-10-04
産地は採集できる場所の案内ではありません。採集・観察の安全の約束も確認してください。
説明・写真の出典
科学的プロフィールの資料確認:2026-10-04。追加の産出記録は各資料を参照してください。
成分の式は基本的な組成、数値は資料に記された目安です。種類・成分・結晶の向きなどによって変わるものは注記しています。訂正・編集方針





