図でつかもう

青い色だけで、名前は決まる?

研究者は、青い石の「色」だけでなく「中身」も確かめました。

  1. 1 / 調べた石

    糸魚川の青い石に注目

    新潟県糸魚川市で集められた石の中に、青い石がありました。

  2. 2 / 確かめたこと

    どんな鉱物が入っている?

    成分とX線で調べ、藍方石(アユイン)や方ソーダ石を含む試料だと確かめました。

  3. 3 / 分かったこと

    ラピスラズリと確認

    日本で自然に見つかることを初めて確認。ラピスラズリは、鉱物を含む岩石の名前です。

別の青い石もあります。この図は調査の流れを表したもので、標本の写真や測定データではありません。色だけで名前は決められません。
資料:研究機関の発表を見る(PDF)。説明図:いしころ編集部。
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糸魚川(いといがわ)
新潟県にある市の名前。今回の石が見つかった地域です。
試料(しりょう)
調べるために使う石や砂などのことです。
分析(ぶんせき)
中身や性質を詳しく調べること。今回は成分とX線で鉱物を調べました。

青い石は、みんな同じ種類でしょうか。国立科学博物館は2026年2月27日、新潟県糸魚川(いといがわ)市内の石から、日本で初めてラピスラズリが自然に見つかることを確認したと発表しました。ポイントは、青い色をつくる鉱物まで調べたことです。(国立科学博物館の発表資料)

何を調べて名前が決まった?

発表資料によると、成分とX線で調べた石には、青色系の鉱物である藍方石(らんほうせき)(アユイン)や、方ソーダ石(ソーダライト)が含まれていました。石によって、確認された鉱物は違います。

ラピスラズリは、一つの鉱物ではなく、こうした鉱物を含む岩石の名前です。 研究者は、石の中身を詳しく調べて判断しました。これを「分析」といいます。

しかも同資料は、糸魚川の河床や海岸には、見た目が似た別の青い石もあると注意しています。青い石を拾っても、写真で同じ色に見えるだけではラピスラズリとは言えません。

発表後に何が起きた?

博物館の展示案内によると、発表を見た人たちによって新たな試料が10個以上見つかりました。同館は糸魚川産とアフガニスタン産の標本を並べ、成分の違いも解説しました。展示は2026年9月6日で終了しています。今から見に行ける展示として案内しないことも、ニュースを更新するときに大切です。

糸魚川には、別の石の物語も

糸魚川には、この図鑑に掲載するひすい輝石岩の産出記録もあります。ひすいとラピスラズリは別の岩石です。「同じ地域で見つかった」という共通点から、石を一つの名前にまとめないでください。

現地について

このニュースは採集場所の案内ではありません。発表資料に川や海岸の記述があっても、採集が許可されている意味ではありません。保護区域、私有地、施設の規則を守り、現地での採集可否は管理者の案内を確認してください。

この記事の資料

主な出典:国立科学博物館「日本産ラピスラズリ 糸魚川市内で発見」(2026年2月27日発表)

資料確認日:2026/10/1。写真の出典は各写真の表示または図鑑ページに記載しています。未知の石の鑑定や、現地での採集許可を示すものではありません。