写真で観察

蛍石と方解石。写真だけで「光る石」は分かる?

これは通常の光で撮った写真です。紫色と透明感から何が分かり、何が分からないでしょう。

A紫と黄みのある部分が混ざった蛍石の拡大写真
蛍石の標本実物標本:USGS掲載標本写真:米国地質調査所「Fluorite」
BUSGS所蔵の透明な方解石の標本
方解石の標本実物標本:USGS所蔵標本写真:米国地質調査所「Clear Calcite」
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この写真だけでは、どちらの標本が紫外線で蛍光を示すか分かりません。蛍石でも蛍光を示さない標本があり、方解石でも蛍光を示す標本があります。写真はその標本の蛍光試験結果ではありません。

写真の出典は各標本の下に掲載しています。USGSの写真は国内の産出記録とは別の標本です。

「蛍石」という名前を聞くと、暗いところでいつも光っている石を想像しませんか。上の紫色と黄色が交じった写真は、米国地質調査所(USGS)が掲載する蛍石の標本です。でも、紫色に見えることと、紫外線を受けて蛍光を出すことは別です。

写真から言えることを二つに分ける

この写真からは、紫色の部分と黄みのある部分、光が透ける場所を観察できます。色の境目を指でたどってみましょう。写真が撮られたときに紫外線を当てたという記録はありません。したがって、この標本が蛍光を示すとは書けません。

写真の隣に置いた方解石の標本も同じです。透明に見える写真だけでは、蛍光の有無は分かりません。オーストラリア博物館の鉱物の説明には、蛍光する蛍石と、マンガンを含み蛍光する方解石の例があります。名前だけで「蛍石は光る、方解石は光らない」と分けることはできません。

「蛍石なのに光らない」は間違い?

間違いとは限りません。ワシントン大学の地学展示の解説は、蛍石でも常に蛍光を示すわけではないと述べています。鉱物の名前は一つでも、標本によって見え方や性質には違いがあります。

親子で考える問い:「この二枚の写真から確かに言えることは?」「光り方を確かめるには、写真以外のどんな記録が必要?」。答えは「紫色が見える」「標本ごとの蛍光試験の記録が必要」のように、観察と未確認を分けることです。

このサイトでは、家庭での紫外線試験を案内しません。通常光の写真と、標本ごとの試験記録を使って観察しましょう。また、石をなめたり、においを直接かいだりして調べないでください。オーストラリア博物館は、味・触感・においによる試験を研究室の外や有害な可能性がある材料で行わないよう注意しています。安全の約束も読んでください。

この記事の資料

主な出典:ワシントン大学「15 Secrets of Rudolph Hall」

資料確認日:2026/9/29。写真の出典は各写真の表示または図鑑ページに記載しています。未知の石の鑑定や、現地での採集許可を示すものではありません。